本日、三条市でお引渡しをしてきました。
引き渡しの取扱説明のあと、
「一緒に写真撮りましょう」と お客さんから誘われて。
パシャ!「顔出しOKです」というので、たぶんむしろ出たいのでしょう。w
この方の オガスタの発見はYouTube。
最初の面談の際には、 完全にオガスタに決め打ちな出会いでした。 とてもありがたいことです。
梅雨時は蒸し蒸しする
さて、本題です。
新潟は梅雨の真っ只中で毎日雨が降ってます。
この時の、気象庁発表の温度と湿度。
外気温30度、湿度70%とのこと。
確かに外に出るとムシムシします。
快適を計算アプリで見てみると、
絶対湿度が21グラムを超えています。
注意すべきは露点温度が23.9℃。24℃で結露する状態です。
つまり、外気をそのまま室内に入れて、
室内の温度が24度以下であればその場所が結露する。
例えば3種換気の給気ガラリ。キッチンのレンジフードのダクト周りとか
結露で濡れている可能性があるわけです。
なので、あまり室温を冷やしすぎないで、
室内の絶対湿度を下げてあげる必要があるでしょう。
オーナーさんの梅雨時の温湿度実態調査
事務所に戻ると、1年目のメンテナンスで「A様邸」を訪問中の現場監督から、
お客様のリビングの温度、湿度の状況が送られてきました。
(モデルハウス?みたい)
高い湿度を下げたいからエアコンで冷房する。
当然室温が下がって、24.2度。その際の湿度66%。
やはり、ここで注目すべきは絶対湿度です。
絶対湿度に注目する
ふだん目にするのは相対湿度ですが、絶対湿度とはなんなのか?
それ、空気1立米の中で、水蒸気が何グラム存在するかの数値です。
絶対的な湿り気になります。
知るためには、「みはりんぼうw」のような、
絶対湿度表示をする温湿度計を用いるか、
私の場合は、「快適を計算」アプリを使ってちょくちょく確認してます。
15グラムを下回っているかが、日本での一応の基準です。
できれば13グラムまでにしたいと言う人がいるが、
モンスーン気候の日本では、なかなか、そこまで梅雨時には下げることが厳しいでしょう。
比較対象で、同じ時の事務所の温度・湿度の状態です。
室温は26度以上で上回っているけど、相対湿度で60%を切っている。
絶対湿度もA様邸よりもやや低い。
比較するならば、事務所の状態の方が「冷えすぎてなくて」
快適だと感じる人が多いのではないか? それに結露の心配もない。
つまりA様の家は、この状態から室温を上げるとより快適になる。冷房をしながら室温を上げる。
一見、矛盾した行為ですが、そうするしかありません。
梅雨時、室温を上げて湿度を下げる改善方法:
① 窓からの日射熱を増やしてあげる。
暑いからと窓の断熱スクリーンや障子など、昼間閉めたままにしている人は、
開けて熱を室内に取り込んであげる。
タープやシェードで外で遮蔽している人は、コントロールしやすいですね。
②床下エアコンを暖房で併用する。
家全体で、再熱除湿運転をしていることになって、温度を上げすぎずに、湿度だけ下げることになる。
再熱除湿機能がついているエアコンであれば、1台で②のことをやることができますが、
消費電力がそれなりに二台使ってるのと同じ位はかかるので、どちらの方法で対応しても大差がない話です。
③ 換気の風量が多すぎないか確認する。
当方は全熱交換換気扇が標準搭載なので、換気風量を調整することができます。
例えば、絞りを3で運転していたならば、1まで吸気排気の風量を絞ってみる。
まずは、温度よりも、流入する水蒸気に注目するのがいいでしょう。
世間では、3種換気で暮らしている人が多いはず。
夏の気持ちとして、換気風量を増やしたいと考える方も多いようです。
計画換気だけでなく、キッチンのレンジフードも連続運転している人もいるようで、
明らかに、外の水蒸気を入れているだけです。
換気のやり過ぎ。注意しましょう。
毎年、このシーズンになると、同じようなお話をしておりますが、
夏の湿度コントロールに関して動画作品をアップしてますので、
そちらをご覧になってください。
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より詳細な、実態に合わせた対応策のやりとり事例
小林監督からA様邸のより詳細な状況のレポートが入ってくる。
小林「 概ね快適に過ごしているとの感想。
日によっては湿度が70%超えもちらほら。
洗濯を干す脱衣や締め切っている玄関収納は時に80%を超える。
湿度が気になり再熱除湿ためしたがあまり変わらない印象。
熱交 給排ともに絞りが3
エアコン階段上のみ設定温度25度
1.2階 温湿度差ほぼなし。別に不満はないようです。」
「ですが、築浅とかに関わらずこの時期メンテに行くと70%近くのお宅が多い。
でも不快を訴えル人は少ない。
室内洗濯干しのせいかな?
50〜60%くらいにしたい。数字に拘り過ぎか?」
相模「不満を訴える人が少ないのは、絶対湿度が極端に高くないからと思われる。」
「 脱衣所からの内部発生水蒸気を忘れていた~。
衣類が乾くまで3種併用で風呂の常時換気を運転し、室内流入を防ぐ。
そういう意味でもこの時期の乾太くん有利です。
その際には、絞りを3から1へ絞る。 3種併用だと負圧になり、
しぼり1でも外気は3レベルで入ろうとする。
エアコン2階 23度設定にして、床下エアコン暖房26度で自動運転。
さあそれで どれくらいとなるのか? 室温上げて湿度下がれば快適では?
Aさんへ、相模からの提案で、コピペで転送よろしく。」
そんな感じで、定期点検とは言いつつ、暮らし方のご提案の時間が多いわけです。