2025年の家づくりのトレンド

相模 稔相模 稔

2025年は家づくりの転換期

2025年は様々な住宅を取り巻く性能の要求が高まる年です。

そのために、家づくりで大きな転換期になります。

1番騒がれているのは、4号特例の事実上の廃止です。

詳しい事は省きますが、かつての姉歯事件の時のように、確認審査の窓口が滞って、着工したくてもできない物件が大量に発生して、社会問題になるのは確実です。

 

エコハウスしか建ててはいけない

しかし、エコハウスを建てたい人には、うれしい大型補助金がスタートします。

環境省の予算で新設されたGX型住宅補助金で、160万円の大型補助金です。 

これはより高い断熱性能の、HEAT20 G2レベルの断熱性をクリアしている必要がある。

さらにソーラーパネルでZEHを実現するのが条件です。

このように脱炭素のための政策が目白押しになる。それが2025年の特徴と言えるでしょう。

 

我々にとっては、当然、追い風。

つまり、新築はエコハウスじゃないとだめですよ。国が本格的に旗振りをする年と言えるでしょう。

安いエアコンよさようなら

一般の方にも大きく影響与えるのが、エアコンの性能の規制が強化されること。

エアコン製品は、廉価版の10万円前後の安い製品から、高効率の上位機種まであるわけです。

その廉価版のエアコンが販売できなくなります。

つまりは、冷暖房負荷を計算しないで、空調計画も建売レベルで、部屋の数だけエアコンつければ良いような住宅は、総額でかなり費用の負担が加算されでしまうことを意味します。

 

今までは、建物の外費性能に関心が集まって、外皮で性能が良いとか悪いとか、

あれこれ2024年までは話題が賑わってましたが、

これからの関心は、エアコンと換気の空調計画にフォーカスが当たることでしょう。

2022年にも全館空調が注目されましたが、それのさらなる形での再注目ですね。

 

2025年になると、厳しい規制をクリアした新商品のエアコンが発表になってくると思いますが、

(ダクトエアコンを含む)それらを用いた、よりシンプルで効率の良い、

換気も一体で考えられた空調方式が、求められております。

 

相模 稔
代表取締役

相模 稔

オガスタの社長。 工務店経営のほか講演活動なども行う。 アメブロ「おーがにっくな家ブログ」もよろしく。

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