子どもの教育におけるボードゲームの価値——アナログな体験が育む力

社会
admin

子どもが生まれると、親として考えるのは「どのように育てていくのがよいのか」ということでしょう。特に現代はスマートフォンやタブレットといった電子機器が身近にあるため、子どもに与えるタイミングについて悩む親も多いだろう。しかし、その前に考えておきたいのが「アナログな体験の重要性」だ。

その一環として、ボードゲームを取り入れることを強くおすすめしたい。なぜなら、ボードゲームはただの遊びではなく、子どもの知的能力やコミュニケーション能力、さらには身体感覚を鍛える貴重な教材だからである。

最初におすすめしたいのは「オセロ」

子どもが最初に親しむボードゲームとして適しているのが「オセロ」だ。ルールがシンプルで直感的に理解しやすく、白と黒の石を裏返す動作も楽しい。
4歳位からでも楽しめるのでボードゲームのエントリーには最適です。
オセロを通じて、子どもは「相手の手を読む」ことを学び、先を見通す力を養うことができる。単なる運ではなく、考える力が問われるゲームであることがポイントです。

次に花札で感性を磨く

オセロの次におすすめなのが「花札」だ。花札は、日本の美意識を反映したカードゲームであり、絵柄の組み合わせを考えることで、記憶力や注意力を鍛えられる。また、花札の札には四季折々の自然が描かれており、自然への関心を育むきっかけにもなる。デジタルの世界に偏りがちな現代の子どもたちにとって、こうした伝統的な遊びを通じて美意識を養うことは、非常に価値があるだろう。
おなじみの「こいこい」だけでなく、10種類以上の遊び方もあり、DEEPな世界が広がっている。
ギャンブルのイメージがあるが、それだけ大人でもハマる、面白さがあるのではないだろうか。
筆者も小学校のときには、正月休みの定番ゲームであって、夜遅くまで叔父さんなどを捕まえて延々と遊んでいた思い出があります。

戦略性を学ぶ「子ども将棋」

さらに思考力を伸ばすために、知名度は低いかもしれないので「子ども将棋」を紹介します。
将棋はもちろん藤井名人の活躍で誰しも知るが、そのエントリーとして日本将棋連盟も推薦していて、オセロ同様に4歳からでも楽しめるという。
オセロよりも戦略性が高く、次の一手を考えながらプレイすることで、論理的思考力が鍛えられる。将棋には無数の戦略があり、学べば学ぶほど奥が深い。負けたときの悔しさや勝ったときの喜びを味わいながら、勝負の世界で「先読みの大切さ」を体感することができる。
こうしたゲームを通じてIQも鍛えられる(はず)

経済感覚を養う「モノポリー」

子どもが少し成長したら、「モノポリー」のような経済を学べるゲームを取り入れるのがオススメ。土地を購入し、家を建て、資産を増やすというゲームの過程を通じて、自然とお金の流れや投資の概念に触れることができる。
「お金をどのように使うか」「どのタイミングでリスクを取るべきか」といった考え方は、将来的に社会に出たときに役立つはずだ。ゲームをしながら、お金の価値や交渉の大切さを学ぶことができるのは、モノポリーならではの魅力だ。
筆者は中学生から高校時代に友人と大いに遊んでいた。

ボードゲームの優位性とスマートフォンの与え方

ボードゲームの最大の魅力は、「実際に手を動かし、対面でコミュニケーションを取りながらプレイできる」ことにある。デジタルゲームにはない「駆け引き」や「感情のやりとり」があり、目の前の相手と関わる力が自然と鍛えられる。

一方で、スマートフォンやタブレットといった電子玩具を子どもに与える時期には注意が必要だ。便利で楽しいツールではあるが、早くから依存してしまうと、思考力や対人スキルが十分に育たないままになってしまう可能性がある。だからこそ、まずはアナログな遊びを存分に体験させることが重要だ。
筆者の話で恐縮だが、子どもの世界を変えた「ファミコン」の登場は、大学の1年生の時です。
これが中高生のときに登場していたならばと考えると、ハマっていて人生も変わっていたかもしれない。(あまりよろしくない結果になっていた予感がします)

アナログな体験がもたらす「生きる力」

ボードゲームに限らず、子どもの成長には「実際に体験すること」が欠かせない。例えば、自然の中で遊ぶことや、料理を手伝うことも同じだ。五感をフルに使った体験を積み重ねることで、子どもは「自分で考え、行動する力」を身につけていく。

スマートフォンを与える前に、こうした身体性と対人交流のある「実体のある遊び」を十分に楽しませることで、子どもが本当の意味でのコミュニケーション能力と知的好奇心を育める環境を整えてあげることをオススメする。

 

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