前回の住まいネットは「親松の家」が特集掲載で表紙を飾りましたが、
今回は特集のテーマは「現代のモダニズム」とのことで
4件の建物が紹介されてます。
特集4件に共通していることは??
巻頭ページと表紙を飾るのは、西区在住の建築家、
山川さんのご自宅が紹介されてます。
中村好文氏のファンだと聞いたように思いますが、
シンプルで落ち着きのある暮らし。
好文さんはもちろん、吉村順三の系譜の大人気建築家ですしね。
2番目が、飯塚豊さんとコラボした「笹口の家」です。
室内が特に写真映えする空間になっているので、
中でも目を引きます。
飯塚さんは吉村順三の系譜ではないけれど、
オガスタ新潟の思想はレーモンドの五原則を現代に体現しようとしている。
ということは、吉村の系譜でもある物件です。
3番目が、以前、紹介した伊礼智さんが設計した
フラワーホーム、藤田社長のご自宅。
当然伊礼さんは 吉村順三の系譜の代表格ですし。
最後の上越の建築家、大橋様の手がけた物件も、
バリバリの吉村イズムであります。 レーモンド好きと聞いたことがあるような・・・。
モダニズムとはなんでしょう?
今回の特集のテーマは「現代のモダニズム」ということですが、世間的な「モダン」へのイメージと、建築的な「モダン」の定義とのギャップが横たわっているようで、我々には違和感があります。
モダニズムは、インターナショナリズムの性質があって、
地球のどこであっても通用する、
シンプルな建築を指すものだと思っておりますが、
(例えば 農舞台のような)空から円盤が降ってきたような建築のことなのでは?
誌面で飯塚さんの言うように、我々がやっていることは、
その地域に根ざした地域性(リージョナリズム)の追求であって、別のもの。
日本というリージョン(地域)での普遍性を追求した
吉村順三の系譜は、4つの特集の物件それぞれに備わっているって事は分かるが、
モダニズムとの括りでは、ちょっと無理なこじつけ感があるんですよね。
だから 途中で、タイトルを「現代に生きる吉村イズム」
にすればよかったと思われます。
でもそれでは 一般読者が、わけわからないだろうと、よく通じる「モダン」ってことにしたのだと思われますが。
知っている建築が他にも登場
後半で「非住宅での優れた建築」の特集で、
3物件の紹介がされていて、雑誌の深みを出しています。
1件目は、我々のお客さんのところでも数件の
外構植栽計画をしてくださった「スケープ」さんのご自宅兼事務所。
たしか自身での設計と、大掛かりなセルフビルドの物件と聞く。
室内に植栽を植えたり(これ私もやりたかった!
だれか希望者を募ります)、セルフで塗っただろう漆喰の荒々しいテクスチャーが
ワイルドで、中外の一体化がすごく魅力的でした。
2件目は、天野師匠が9年前に設計した「くまちゃん動物病院」の
現在の様子が紹介されてます。
建築後に緑が熟成して、素晴らしい経年美化を起こしております。
西方氏の自邸も
住まいネットは、各地域版も出版されているわけで、
全国で見つけた優秀物件の中に、
能代の西方設計のご自宅も紹介されてます。
事務所の机も音楽CDが山ほどあったのですが、
自宅もかなりのボリュームです。
次回の住まいネットでも、オガスタ新潟は特集で、
掲載される予定で、3回連続特集ということになります。
となると、少しは今後反応が期待できるなと、
SHSの中にある住まいネットラウンジに、
4月から再登録することにしました。
読者プレゼント
今回の特集掲載を記念しまして、
見学会や住宅相談等で
新規にアクセスのあった方に、
最新号をプレゼントいたします。
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