燕市にて工事進行中!
燕市吉田の、田園に囲まれた長閑な住宅街にて、新築工事が進行中。
南側に下屋のある、落ち着いたフォルム。
11月下旬引渡しに向けて、順調に工事が進んでいます。
屋根・天井断熱工事
先日、下屋の屋根と2階天井の断熱工事を行いました。
今回採用したのは「セルロースファイバー」という、
新聞紙等を裁断し難燃化した断熱材。
細かい綿のような状態であるので、
断熱したい範囲の上側は風等で飛んでしまわないよう、板で覆い、
下側は室内の湿気を遮断するため気密シートで覆います。
そこまで完了すると、中にセルロースファイバーを充填していきます。
吹込み完了後の様子がこちら。
隙間なくセルロースファイバーが充填されていることを確認し、
屋根・天井の断熱工事完了です。
引き続き、大工さんたちは天井仕上げ工事に移っていきます。
セルロースファイバーの施工上のメリット
現在、オガスタでは屋根・天井のみセルロースファイバーで提案することが多いです。
理由としては施工上、以下のメリットが大きいから。
工期短縮
屋根もしくは天井の吹込みだけなら、家一軒あたり一日でほぼ完了します。
大工さんにグラスウールで施工してもらった場合、形状にもよりますが、
1人でやって大体3日程度かかります。
また、セルロースファイバーを吹き込んでいる間は、
大工さんは現場での作業ができなくなってしまいますが、
建具枠材の加工等、自分の加工場での作業を進められるため、
合わせて3日程度の工期短縮につながります。
断熱欠損が生まれにくい
屋根や天井は壁に比べ、形状が複雑になり、
構造金物の種類や量も増えます。
そのため、グラスウール等の成形された断熱材では
どうしてもうまく充填しきれない箇所が出てきます。
セルロースファイバーであれば、細かい綿状で現場にて吹き込んでいくため、
複雑な形状でも、隙間に入りこんでいき、均一に施工することができます。
(オガスタで屋根にグラスウールを採用する場合、
屋根形状がなるべく単純であることはもちろん、金物の種類等も検討し、
なるべく施工しやすい状態とし、施工精度が落ちないよう工夫しています。)
断熱材は現場状況に応じた「施工性」が大事
断熱材を選ぶうえで特に重要なのは以下の3点。
① 断熱性能
② コスト
③ 施工性
ついつい①、②に目が行きがちですが、
実は③の「施工性」が一番重要な要素です。
施工性が悪ければ、断熱欠損が増え、
思うような断熱性能を得ることができません。
また施工に時間がかかりすぎ、人件費アップの要因となります。
断熱材の選定の際は特に、「施工性」を重視しましょう。