200坪の敷地×30坪の家
200坪の敷地に建つ30坪のお宅です。インフラ関係の整備、橋の築造など建物以外でのコストが嵩むことが想定されたため、建物は4間真四角の総二階で空っぽのワンルームの箱を目指して計画をしました。
外構は高木は控えめに、芝でランドスケープを作りました。子供が走り回ったり、パターの練習にももってこいです。
らせん階段
最も目を引くのは螺旋階段でしょうか。4間真四角でプランしていくなかで階段、リビング、玄関を一体的に使うにはどうしたらいいか悩んだ末、糸口になったのが螺旋階段でした。
螺旋階段は上下をつなぐ機能だけでなく、導線の分岐点にもなり視線を調整する間仕切りにもなります。複合的な機能を持たせた螺旋階段は図面化など困難な点も多かったですが新田見がイチから担当してやっています。
アルコーブで落ち着く居場所
高断熱といえども窓辺は温熱的な変動が大きいものです。ダイレクトに陽が差し込むひだまりは厳冬期は心地がよいですが、今のような季節はたとえ軒庇による日射遮蔽ができていたとしても、じりじりと輻射を感じて快適とはいえません。
一方室内の中心部は温熱的にニュートラルで、眩しさを感じることも少ないです。壁で守られた居場所をアルコーブとして設け、安心感と居心地のよさをつくりだしました。
壁付けの製作キッチン
最近では最もポピュラーな要望としてあがるのが対面キッチンです。
月岡の家Bでは限りある床面積ですこしでも広がりを感じられるように壁付けキッチンを採用しました。
幅は3.5mとたっぷり。配膳台は北欧家具とテイストが合うようにチーク天板でつくりました。対面キッチン以外の選択肢をもう一度考えるきっかけになってくれればうれしいです。
2階水廻りでも暮らしやすい工夫
お風呂などの水廻りは2階に集約しました。明るく広々とした水廻りは気持ちがよく、洗濯の導線や収納までもつながりとても暮らしやすくなっています。
月岡の家A 築一年のお宅見学
1年前にお引渡しした「月岡の家A」も同時に見学いただけることになりました。
実際に暮らしているお宅の見学できる機会はめったにありません。
快く引き受けてくださった建て主さん、ありがとうございます。