室内の塗装
「室内の塗装」といっても本当に様々な塗装があります。
まずは塗装の目的を明確にします。
防水するためなのか、表面保護のためなのか、意匠性のためなのか、
またはそのいくつかの要求を満たすためなのか。
今回は製作キッチンの事例です。
サンプル作成
キッチンの天板は木製。
要求されるのは防水性・防汚性・そして意匠性。
意匠に関しては、ツルピカの仕上げでなく、オイル仕上げのようなツヤのない濡れ色を目指します。
様々な塗料を調査しつつ、サンプルを製作して検討します。
今回はガラス塗料を塗り重ねた上に、自然系のオイル仕上げとしました。
ガラス塗料にしろ、オイルにしろ、多数の塗料メーカーが存在します。
候補を絞って取り寄せ、試してみます。
キッチンの箱部分は白塗装。
ツヤの程度・汚れ落ちの程度・施工方法を検討します。
3分ツヤのローラーペイントとし、汚れ落ちと自然な質感に配慮しました。
(ローラーペイントは表面にランダムな質感が表れます。)
実験してみる
サンプルを製作したら、目的に応じて実験してみます。
天板は、びしょぬれにしたコップを24時間放置して観察してみました。
初期の撥水性だけでなく、時間が経過してもシミを作らないことを確認。
白塗装は、醤油や油を垂らしてみて、ハジキ具合や拭き取った際の汚れ落ちを観察しました。
塗料の種類や組み合わせ、ツヤの程度や施工方法など、
キリがないほど存在します。
塗装の世界は奥深~いです。