「寺地の家」リノベーション工事の現在
「寺地の家」では、大工工事が山場を迎えています。
内部の造り付け家具を製作したり、階段をかけたりと・・・
大工さん、もうひとがんばりお願いしま~す!
既存の建具を利用する
今回は住み替えの計画です。
元々お施主さんが住んでおられたおうちには、今ではあまり見られない凝った作りの
建具がありました。くるいもなく、状態も良い。
暮らしの記憶を住み継ぐ意味もこめて、この建具を利用する計画としました。
南側大開口に、既存の雪見障子とランマの障子がはいります。
空調室をつくる
既存の建物は、階高の高い建物でした。
最初に現調した際、大きな小屋裏のスペースが使えると考えました。
非居室の天井高さを下げて、小屋裏を空調室として利用する計画です。
天井は、構造がそのまま仕上げであり、空調室の床でもあります。
そこに間接照明も組み込まれる計画です。
吸音天井
固い素材で仕上げられた部屋は、音がよく響きます。
適度に柔らかい素材や多孔質の素材を使用すると、反響をおさえられます。
今回は天井に吸音材を張り、吸音材のおさえ兼意匠として厚みのある杉材を張っています。
2間方向に水平に杉材を張ることで、流通材を利用しつつ継ぎ目のない意匠としています。