雪が溶け、「五十嵐の家I」が着工しました。
小林監督ご指導のもと遣方のチェックに行ってきました。
この日のチェック項目は下記の3点です。
①レベル(高さ)の確認
②境界からの距離の確認
③現場写真の撮影
遣方とは…?
遣方(やりかた)とは水盛遣方といい、建物の通り芯などの水平方向の基準と床レベルなどの高さ方向の基準を示しておくために用意する仮設物です。
仮設ですが、とても重要な作業工程です。
高さの確認
まずは建物の高さがあっているか確認します。
決められている基準点と建物の設定高さが指示通りになっているか という確認です。
敷地内の高低差などから適切な高さを設定しています。
このように水平になっている木を水貫といい、水貫の天端と基準高さを測ります。
これが水平方向の測量ができる機械です。
望遠鏡のようなもので覗いて定規のようなメモリが表記されているものを読み取ることで確認することができます。
境界からの距離を確認
建物の位置が決まる重要な基準となる距離を最終チェックします。
前にブログで書いた地縄よりももっと正確なものになります。
ポイントとなるのがこの釘です。
境界からの距離や建物の寸法の目印となっています。
この釘を基準として境界からの距離、柱と柱の距離を図面と照らし合わせながら見ていきます。
現場写真の撮影
毎日あっという間に進んでしまう現場はなるべく写真に収めます。
後から見えなくなってしまう部分は写真に残しておくことでトラブルを防ぐことができます。
また、写真を他の業者さんに共有して現場の作業効率を上げています。
水貫がずれてしまうと、建物がナナメになってしまったり
釘の位置がずれてしまうと建物の配置もずれてしまいます。
1㎜のずれもなく、とても繊細に行ってくれる職人さんの技術は素晴らしかったです。