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「小新南の家」足場がはずれました

山田 剛山田 剛

ファサード

「小新南の家」の足場がはずれました。

ファサードがあらわに。

本屋の2階には大窓を設け、木格子で象徴的なデザインとしています。

この大窓、室内では4部屋にまたがって採光しています。

室内の要求としては窓が4つ必要だったのですが、ファサードのデザインをまとめるため1つの大窓で対応しています。

外部の木枠はデザイン要素でもあり、室内の分割部分を隠す機能ももっています。

外壁は杉板横張り。ブルーグレーに着色しています。

コーナーの計画

敷地は角地です。

角地は2面が道路と接することから、外観が目立ちます。

特にコーナー部分は通行時よく見えるため、表情を整えつつ街並みに潤いを加えられるよう計画しました。

コーナーに高さを抑えた下野を配置することで、通路にたいする圧迫感を軽減しています。

通路側の外壁は窓を設けず、プライバシーを守りつつ美しい壁面を見せています。

外壁は白い漆喰塗りとしました。白い壁が背景となって、植栽を映えさせます。

パーゴラと目隠し

南側には大窓がつきますが、そのままでは通路から丸見えで生活に支障がでてしまいます。

とはいえカーテンを閉めっぱなしにしてしまっては、あまりに味気がありません。

街中の敷地でも解放感と緑を感じながら、プライバシーにも配慮する計画として、

パーゴラを選択しました。

通路から1.8mの高さまで木板を張り、視線を遮蔽します。

室内に立つと、高低差で視線がぬけます。

パーゴラに計画した落葉性のツル性植物が数年の後に成長し、

夏季の日射遮蔽と景観をつくりだす予定です。

パーゴラの外壁側には、窓のメンテナンス用にスノコ状の足場を設けました。

足場は庇代わりになるとともに、パーゴラの骨組みが横揺れしないよう補強しています。

 

内部も仕上げ工事が着々と進行中。

漆喰塗りで仕上げた大きな吹き抜けのある空間、木製天板の造作キッチンなど、

内部もとても楽しみです。

山田 剛
設計部

山田 剛

設計部 一級建築士

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