先日新潟の木を使って建築材を提供している坂詰製材所を見学させていただきました。
丸太からプレカット加工までの一貫の流れを見ることができました。
今回は構造材が丸太から現場へ運ばれるまでの工程をご紹介いたします。
丸太のまま加工工場へ搬入
坂詰さんは林業にも取り組んでいて、木の伐採だけではなく山の管理も行っており主に新潟県の杉を使用しています。
木材は丸太のまま加工場へやってきました。
整列して順番に賃挽きされていきます。
建築材への加工
続いて建築材に使えるように製材していきます。
坂詰さんは次のような製材を行っていました。
①梁・桁・柱などの構造材
②間柱・筋交いなどの羽柄材
③造作材
長さは11.5mまで製材が可能のようです。
皮を剥ぎ、よく見る形に製材されたばかりの木材は触ってみると、水分を多く含みしっとりとしていました。
水分を多く含んだ木材は現場で使用することができないので次の工程を挟みます。
製材した木材の乾燥
木材は乾燥していく中で収縮したり、反れたり曲がったりしてしまいます。
現場でそのようなことが起らないようにあらかじめ乾燥させなければいけません。
ただ、急激に乾燥させてしまうとで表面や内部がわれてしまうこともあります。
そのため乾燥機へ行く前に水をかける工程がありました。
あえて水分を含ませた後、乾燥は150℃の水蒸気で蒸煮し、その後通常乾燥、養生という順に行います。
↑こちらは木屑を燃やして蒸気温度を150℃まで加熱する機械です。
この工程を約10日間かけて乾燥させることで乾燥による割れを防いでいるそうです。
乾燥した後は縮んでしまったり曲がりが出るためもう一度製材し、正確な寸法に仕上げていきます。
プレカット加工
いよいよ終盤のプレカット加工です。
どのような加工を行うのかは機械に落としこみます。
横架材、柱材、合板、羽柄材などそれぞれの用途に合わせた機械で加工していきます。
このように様々な工程を通して、丁寧に加工された木材はそれぞれの現場へ運ばれて行くのです。
皆さんが現場で構造材を目にするときは、この木材は大切に扱われてきたんだなと思い出してみてくださいね☺