燃料費調整単価の上限撤廃
先日東北電力様が、電気料金の値上げについて説明にいらしてくださいました。
どういう値上げなのかといいますと、
「燃料費調整単価の上限を撤廃します」という値上げです。
よくわかりませんね。
そもそも、私たちが日常利用している電気料金は以下のような構成になっています。
電気契約の基本料金+使用電力、だけではありません。
そこに・燃料費調整額 ・再生可能エネルギー発電促進賦課金
という料金が上乗せされています。
再生可能エネルギー発電促進賦課金単価は、毎年、適用される全国一律の単価を国が定めます。
- 従量制供給の場合
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適用期間 単価(税込) 2021年5月分~2022年4月分料金まで 3.36円/kWh 2022年5月分~2023年4月分料金まで 3.45円/kWh
燃料費調整単価とは、原油・LNG(液化天然ガス)・石炭の燃料価格の変動(平均燃料価格)により、毎月自動的に決まる単価です。
つまり、再エネ賦課金と燃料費調整額(現在時点で足して6.92円)が毎月の電気代に加算されています。
オール電化のお宅の1か月電気使用量を500kWhとすると、6.92×500=3460円くらいがこの費用にあたります。
このうち燃料費調整額は今まで上限がありましたが、燃料費の高騰により上限を撤廃します
=電気代があがります、というのが今回の電気代値上げの概要です。
既に上限の1kWhあたり3.47円に達しており、それでは全くまかなえていない状況とのことです。
詳しくはこちら(東北電力ホームページ)
いくらくらい電気代があがるの?
上限撤廃は2022年の12月からとのこと。
12月の燃料費調整額はまだ読めないとのことですが、9月分の燃料費調整額は7.67円となっており、(9月分は上限が有効なためご家庭の負担が増えるわけではありませんが・・・)
現時点で少なくとも現状の倍以上の燃料費調整額となっているようです。
オール電化のお宅で1か月の電気資料量が500kWhと仮定して、12月の請求から仮に燃料費調整額が5円上昇したとすると、
5×500=2500円程度電気代があがります。
個人的にはもっと上がる気もしますが・・・
対策は?
東北電力のプランの中でも、燃料費調整額上限撤廃になるプランとならないプランがあります。
12月の時点でどちらが有利になっているかはわかりませんが、
プランを見直すきっかけになると思います。
各ご家庭に郵送でお知らせがいくそうですので、ぜひご確認ください。
ちなみに、太陽光発電などによる自家発電の電気使用については燃料費調整額も再エネ賦課金もかかりません。(自分ちで作っている電気なので、電気代はかかりません。)
自家発電の手段を得ることも、電気代値上げに対する1つの方策となります。