採光と防雨を兼ねたアクリル板屋根
先日上棟した秋葉の家Bには、一部屋根が透明の箇所があります。
↑写真はよく見るポリカ屋根ですが、イメージとしてはこのような感じです。
今回はその屋根詳細について検討したので、レポートさせていただきます。
上棟作業に大きく絡んでくる箇所でしたので、上棟前に納まりに決まりをつけておく必要がありました。
詳細を検討する
設計図書(平面図・立面図など)には大まかなイメージが描かれていますが、
施行詳細は監督が考えて職人さんに伝える必要があります。
防水・耐力・固定方法など考え始めると、様々な問題が挙げられてきます。
アクリル板屋根の事例がそもそも少ないため、詳細図を書き進めるうえでは苦労しました。
施工上ウィークポイントとなる部分は、先輩方とも相談しながら納まりを突き詰めていきました。
上棟作業に突入
納まり・図面も完成し、大工さんとも打ち合わせを済ませたうえで、ついに上棟日がきました。
※実は入社して1年目の最終日です
素晴らしいペースで作業が進んでいき、昼一の段階で屋根に取り掛かっていきました。
私も現場に張り付いていましたが、検討した図面が実際にカタチになっていくのを見ると、考え抜いた甲斐があったと感じます。
周辺の納まりに決まりがついたところで、アクリル板を施工する板金屋さんにバトンタッチです。
透明な屋根のできあがり
採光と防雨を兼ねた透明な屋根がついに完成しました。
下から見上げると、アクリル板の存在を感じないほど透き通って見えます。
雨が降ると、水滴によって存在感が出てきます。
課題の一つであった防水も確認できてよかったです。
設計コンセプトにつきましては、山田さんのブログをご参照ください。