すっかり久しぶりの取材記になってしまいましたが、
今回はリフォームKomachiの取材でお伺いした「長場のリノベ」をレポートします。
古き良きを代々受け継ぐ「実家リノベーション」
広い土地に大きな家と農作業で使う納屋を建てて、家族みんなで寄り添って暮らし、時には親族や近所の人たちが大勢集まる。
そんな新潟の暮らしを象徴した農家住宅。
規模が大きく、解体して建替えるには費用がかかる…けど冬の寒さには耐えられない…
そんな悩みを解消するため、部分的に居住スペースを区切ってリノベーションする事例がオガスタでも増えてきました。
「長場のリノベ」も敷地内には立派な納屋があり、母屋の一番古い部分は築60年程。
家族構成の変化により増改築を繰り返し、築30年・築10年と築年数の異なる建物が混在していました。
新旧入り混じって生まれる魅力
状態が良いものは魅力を最大限に活かしながら、新しい部分と調和させて残していけることがリノベの良さでもあります。
杉板外壁は、既存部分や瓦屋根ともよく馴染みます。
ご近所さんからもかっこいいねと好評のようです。
昔から立ち並ぶ農村集落に、違和感なく溶け込んでいます。
内装はご家族による漆喰DIYで仕上げ、光がつたってとても綺麗です。
住み慣れた家の工事に、自らも手を加えると愛着もより一層増しますね。
漆喰壁の狭間から庭まで見える、この視界の抜けが何とも素敵です。
昔の住宅は天井が高めですが、その階高をリビング側はそのまま活かして開放感にメリハリをつけています。
現し天井の黒塗装もお施主様のDIY。
「ちょっとはみ出しちゃってるんですよね~」と、そのおおらかさも味わいになるはずです。
リノベならではの大きな梁を存分に活かした廊下がこちら。
最初に見たときはその迫力に驚きました!
代々受け継がれてきた歴史を感じます。かっこいい。
子ども部屋にも少し覗かせて。
主室に面したお庭にはデッキを介してつながっていきます。
さらに土手に面しているので、この眺望が独り占めできるなんて最高です。
既存の植栽と新たに敷いた芝でつくられた緑豊かなお庭。
新築だとここまで植栽が育つのに3年以上はかかりますが、リノベだと既存の植栽を活かして計画できるので、すぐにこの景色が手に入ります。
風も南北でよく通るので、もう少し涼しくなったらデッキで過ごす時間も増えそうですね。
色々な下草を組み合わせたり、新たな庭づくりも楽しんでいただけているようです。
断熱・耐震などの性能面の向上はもちろん、素材感や間取りの快適性も新築同等を実現するリノベーション。
ご家族皆さんで楽しく快適に過ごされている様子が伺えました。
S様ご一家、ご協力ありがとうございました!