まもなく竣工の「坂井砂山の家A」
トリミングサロンが併設された併用住宅です。
住宅の建て替えを機に現場のすぐ向かいにある”永松動物病院”さんのトリミングサロンも移設するご計画です。
住宅とは別に行ったトリミングサロンの打合せでは動物に配慮した内容でしたので、専用住宅とは全く違う打合せで新鮮でした。
外部での工夫
今回は併用住宅なので玄関が2つあります。
トリミングサロンに来るお客様が間違えて住宅に行ってしまわないような工夫が必要です。
当初は一段目を共有にしてゆったりとしたアプローチを計画していましたが、仕上がりをみて動線を分けられそうだったので明確に分けることとなりました。
また、トリミングサロンの玄関ドアを特徴的なカラーにすることでより迷わずトリミングサロンにたどり着きます。
今回採用させていただいた優しいグリーンの玄関ドアはユダ木工さんです。
クリームベージュの杉板外壁と相性がよくかわいらしい雰囲気になります。
トリミングにいらしたお客様へ「緑の玄関が入口です」と説明できるようにしたいというお施主様のアイデアを頂きました。
サロン側のアプローチには犬の足跡の形をしたレンガを埋め込んでみました。
固まってしまうとやり直しができないため、配置はお施主様としっかり打合せを行いました。
内部での工夫
家具工事でも動物に配慮しました。
わんちゃんが飼い主のもとを離れ慣れない場所へ行くと怖くなり、しまいおしっこをしてしまうので、なるべく家具を床から切り離したことで掃除がしやすくなります。
家具の素材もメラミン材を使用し汚れにくいものを選びました。
カウンター横の可動棚は、座ったり立ったり動作が多い場所なので角を丸く加工してもらいました。
また、わんちゃんの高さまでの床から50㎝ほどは床材を立ち上げました。
できる限り床材を切れ目なしで立ち上げてもらっています。
9畳ほどの空間ですが、設備や作業台など将来増設したり取り替えしたりなどで予測される問題を考慮すると入念な計画が必要でした。
数人のスタッフの方を交えて、様々な意見をきくことができ勉強になりました。