ヨーロッパ3カ国を旅行してまいりました。
複数回に分けて見聞きしてきたこと。考えたことをレポートいたします。
アンビエント・イノベーションの斎藤さんの企画した、
西方さんと行くヨーロッパ周遊ツアー。
最初の訪問地はノルウェーのオスロです。
ドバイ経由でオスロ空港に到着。
街に向かう途中の風景は、北海道のような、広大な牧草地が広がっていました
オスロ中央駅の歴史的建造物を、リノベーションして作られたアーケードモールと、
それに併設しているホテル。ココが我々の宿だ。
中央駅のロケーションだから、極めて利便性の良い位置で、旅がアクティブになりました。
かなり古い建物でしたが、内窓で断熱補強されていて極めて快適。
建物自体の階高が高かったので、設備の入れ替えが容易にできたのだろう。
オスロはコンパクトに街がまとまっていて綺麗で便利。
人口規模が、新潟市とほぼ同じで70万人程度であるが、
巧みに都市計画がされ、公共交通機関も充実し、
コンパクトシティが実現されている。圧倒的に住みやすそうな街でした。
*電動自電車・キックボードのシェアが進んでいる。更に便利だ。
オスロは港町で、海に近いエリアが再開発されて、近代的な建物が立ち並んでいる。
その一角に、ノルウェーを代表する芸術家、ムンクの美術館が立っている。
高さ60m、13建の頭の曲がった形の変わったビルで、その中に作品が並んでいる。
フラッシュを焚かなければ撮影して良いとの話。
かなり精神が病んでるようなムンクスタイルの絵画を鑑賞。
巨大な絵画も展示されていて、これは輸送が難しそうだ。
現地で見ないと無理だろう。
最上階がテラスになって街を見渡すことができる。
驚くことに港に水上サウナがあった。
水風呂もちろん海である。
入りたいなと思ったが、死にそうなのでやめといた。
中央駅からまっすぐ伸びたカールヨハンスガーテ通りが、目抜き通りで、
真っ直ぐに向かっていくと、ゴール地点がノルウェーの王宮になっている。
古い建物とモダンな建物が違和感なく混在している。
オスロはパブリックアートが多く街に展示されていて、
文化的な良い雰囲気を醸し出している。
食事はGoogle マップで見つけた、地元民に愛されているヨーロッパ料理のお店。
北欧諸国は物価が高い。(日本が安い)外食は、油断すると日本の2倍から3倍位の料金になるところ、ドイツ系の料理が食べられて、この店では安く美味しくいただけた。
オスロでは、西方さんが秋田で手掛けた公共建築の構造設計を担当してくれた中様が、
2年前からノルウェーに移住し、現地の設計事務所で働いている。
ひとまず、中様の事務所へ、到着の挨拶で表敬訪問。
翌日、オスロの建築巡りのガイドを引き受けてくれると言う。
事務所には、手がけている作品の建築模型があって、いかにも設計事務所の雰囲気。
感心したのは空調機器で、ヨーロッパの人は上質な空間を追求するために、温熱はもちろんのこと、
気流感、そして音に対して敏感である。
それを極力なくすために空調のディフューザーが円形で、2重の羽でうまく気流を分散されるようになっていた。
翌日早めに起きて、街の散策に名所らしきものを尋ねて歩いた。
緯度が高いので、日の出はAM8:30頃で、7:00くらいでもこのように真っ暗だ。
このアーケスフース城は、ディズニーアニメ「アナと雪の女王」のモデルになったとされている。
ちょうどハロウィンが近づいているシーズンで、
お店のディスプレイもそれっぽく可愛く飾り付けられていた。
ディズニーの世界の好きな人にはたまらない魅力的な街ではないか。
翌日チャーターした車が出迎えに来てくれた。
車はベンツの電気自動車のワゴンである。
ノルウェーは新車の電気自動車が占める比率が86%以上で世界ナンバーワンとの話。
恵まれた自然。特に水力発電と風力発電の持続可能エネルギーが豊富。
さらに油田開発で、エネルギー自給率が脅威の680%という。
水力発電は自国消費し、化石燃料輸出で外貨を稼ぐ、すごい国だ。
加えて国の強力な助成金と、環境意識の高さから、
世界でも、最も電気自動車の比率が高い国だとのこと。
タクシーでもテスラがそこら中を走っている。
このEVベンツに乗って、ノルウェーの建築視察にいざ出発だ。
続きは次回にて