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シングルモルトの聖地 アイラ島編 / 欧州旅3️⃣

シングルモルトの聖地 アイラ島への道のり

海外旅行先としては、かなりレアな場所。
シングルモルトの聖地であるアイラ島へ向かうことになった。
これは西方さんのたっての願いで、先生の夢を叶えようとツアーに組み込まれた。

淡路島位の小さな島に人口3200人程度住んでいる。
主要な産業は牧畜と漁業とウイスキーの蒸留所で働くこと。
観光に来る人は、夏はゴルフ、渡り鳥の観察、それと蒸留所見学が目的だそうだ。

1日2本の飛行機が飛んでいるだけ。
それも定員が100名の小さめのプロペラ機で、行きの飛行機だと20人ぐらいしか乗っていなかった。
それくらい、観光地としては激レアです。

オスロ→アムステルダム→グラスゴー→アイラ島と、
飛行機を3回乗継でようやくアイラ島へと行ける。

困ったことに、乗り継ぎで、預け入れ荷物がロストする事態が発生。
着替えがないから、お土産屋さんで、スコットランド名物のタータンチェック柄のパンツを購入した。

オランダ上空を飛行機が飛ぶと、洋上風力発電所が立ち並ぶのが見える。

 

何も無い自然が待っていた

アイラ島の空港から、ホテルへ向かう途中は、ほんとに家がなく、
ひたすら牧草地が広がり羊がいるだけ。
ポツンと海の近くに佇むホテルにチェックイン。

併設しているゴルフ場のラブハウスがホテルになったような感じです。
ちょうど夕食時で、肉料理をメインにして、生牡蠣もいただいた。
イギリスは料理がまずいと言われてきたが、めちゃくちゃうまいじゃないか。

翌朝、サウナが楽しめるというので、
オープンエアのサウナで一汗かいてスッキリして蒸留所巡りをする。

憧れのシングルモルトの蒸留所巡り

ラガヴーリンとラフロイグ。
2つの蒸留所で利き酒をするツアーに参加した。

西方さんのシングルモルト好きは筋金入りである。
先生は、バブルの景気の良い時に大変苦労されていて、
東京で栄養失調で倒れてしまった事は武勇伝である。

お金がないけど、あのスモーキーなモルトが飲みたい、その一心で、
宝の1番安い焼酎に、正露丸を溶かして飲んでいたという。
70歳を過ぎて、アイラ島の蒸留所まで来ることができたなんて本望だろう。

ツアーに参加していたのはオランダ人のお酒好きのグループ。
また、オランダ在住の日本人男性も1人で参加していた。
(始めて会った日本人観光客、だが、日本からではない。)
みんな酒好きそうな雰囲気を醸し出している。
*上尾の佐藤さんもなかなかの呑み助である。

シングルモルトは大麦を発芽させて、その後ピートをいぶした煙で香りをつける。
アイラ島には表土が乏しいから木が生えていない。
風が吹けば土が飛んでしまうような痩せた大地。

そこに貼り付いた苔が堆積してビートになる(泥炭)
潮風が運ぶ海藻のヨード分のせいで、煙は独特の香りになり、
シングルモルトのスモーキーな香りになる。

島の建築は石を積み上げたものや、その積み上げた隙間を覆うように、漆喰を塗り付けたスタイルが定番で、地域特有の景観を作り上げる。
ただ手作業で塗りたくるだけのようで、蒸留所は暇な時期に毎年上塗りをしているという。
重ね塗りで厚みが出て風情のある有機的な表情だ。

リノベーション工事中の現場を見つけた。職業柄、見ないと気がすまない。

アイラ島の食と景観は、まさに自然と風土が作り上げてきたもの。
余計な商業施設や娯楽施設など全くなく、ただただ広がる牧草地と海岸線。

*ボウモワの蒸留所のある集落の坂道。ここは港町であるがひなびた旅情が漂う。

ジャパニーズウイスキーの山崎の、
「なにも足さない、なにも引かない」というキャッチコピーのように、
あるがままの風土がシングルモルトを作り出していた。

とかく現代人は情報過多で疲弊している。
凝り固まってしまった脳みそが解きほぐされるような、癒しをアイラ島で感じた。

 

 

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