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「胎内の家」数十年後を見越した敷地利用

山田 剛山田 剛

敷地は広い農地

「胎内の家」が上棟しました。

左右対称の高さをおさえたかわいいフォルム。

上棟おめでとうございます!

 

新潟において、建築候補地が親や親族の所有する農地であることはよくあります。

比較的街中に所有する農地の場合、建築の許可がおりる可能性は高いです。

そして元々農地ということは、敷地がとても広い可能性があります。

「胎内の家」もそんな広い敷地。

広い敷地の場合、数十年後の将来まで視野にいれて建築を計画すべきです。

敷地が広いということは、管理責任も大きいということ。

将来自分が、子供が、孫の代が処分に困ってしまうような計画にならないよう配慮します。

 

広大な敷地は建築地をある程度の面積に区切って建築計画をたてます。

敷地の一番良いところに自宅を建てるのはもちろん、

将来の売買の可能性も視野にいれて計画しました。

具体的には、道路と接している部分をきちんとのこすこと。

道路に接していなければ建築はできません。また車の乗り入れもできません。

利用ができない土地にしてしまっては、資産としての価値がなくなります。

農地で計画する場合、境界が不明瞭であったり特別な申請が必要であったり、

広すぎるがゆえに敷地全体の利用計画の策定が必要であったりと、

一般的な住宅用地とは異なる検討事項があります。

そんな広い敷地だからこそ

そうして検討した結果、南北に広いカタチで敷地を利用することにしました。

敷地の魅力を住まいの魅力とすべく、南北に大開口がつきぬけるおうち。

南向きの明るく楽しむお庭と北の畑に接続するお庭、それぞれに大きく気持ちよくつながります。

切妻屋根の高い部分が2階となっており、そこからも南北に視界がひらけます。

天井は構造をそのまま仕上げとしてあらわしています。

新開発した美しい構造用杉合板仕上げです。

赤い屋根

今回はテーマカラーに赤を取り入れています。

面積の大きい屋根に小豆色を選択。

日本の伝統色ですので、周辺環境とよくなじみます。

切妻の大屋根は構造・防水の観点から最も合理的でもあります。

積雪に配慮して、住宅周囲にスペースをとって落雪屋根としました。

おおらかな敷地になじむ、素敵なおうちができそうです。

山田 剛
設計部

山田 剛

設計部 一級建築士

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