スペイン旅の観光
エジンバラからアムステルダムで飛行機を乗り継ぎ、
バルセロナに到着したのが現地時間夜の11時過ぎ。
移動してホテルに着いたら日が変わっていた。
ヨーロッパを旅していて1番困るのは何かと言えば、
ウォシュレットがないことである。
食事も野菜が少ないから、ペーパーで拭き取りにくい。
何度も拭き取れば、お尻が危険にさらされる。
どこに行ってもウォシュレットのある日本は素晴らしい国だ。
しかし、南ヨーロッパのスペインに来ると、
四つ星以上になれば、ビデが備え付けられてる。事が多い。
そうなれば、石鹸を使って、手動式ウォシュレットでの仕上げができる。
(汚い話で恐縮ですが、ほんま大事な話)
さらに バスタブもあったので、日本から持っていった入浴剤で、
体を芯から温めて爆睡できた。
そのおかげで、体調が戻って、晴れやかにバルセロナ観光です。
日本はインバウンド(海外からの旅行者数)が3000万人程度だが、
欧米のそれは次元が違う。
フランスは1億人の海外旅行者が訪れ世界一。
第2位はスペインで8500万人が訪れる。
世界最強の観光地 サグラダ・ファミリア
スペインの中でも観光資源の豊富なバルセロナに人気が集中する。
さらにバルセロナでも、サクラダ・ファミリア教会はダントツの1番人気である。
つまり、パリのルーブル美術館に並んで、
世界で最も観光客が押し寄せるスポットに我々も行こうとしている。
入場制限のため完全予約制で、
それも現地のツアーガイドがつかないと中に入ることができない。
*ちなみにガイドさんの名前は、ザビエルさん。 楽しいご案内ありがとう。
我々は9時20分に集合し、11時の入場時間まで散策して時間を潰す。
アイラ島までご一緒できた佐藤さんは、
40年前にサグラダ・ファミリアを最初に訪れた。
その際の写真を分けてもらった。
当時はガウディが手がけた正面の門しか完成していなく、
教会の内部空間は全くできていなかった。
しかし、現代の土木技術であるコンクリートと大型パネル、
*工房の写真
そして3Dプリンターの登場によって加速度的に工事が進んでいる。
2026年には完成する見込みだとの話。
ガウディは自然の摂理からもたらされる造形が、イメージのベースにあり、
教会デザインも自然の形をモチーフにして作り上げられている。
教会の内部空間は柱が立ち並び、これが森を表している。
壁のあちこちは光を取る窓になっていて、世界で最も明るい教会とガイドは言う。
外に立つ、それぞれの塔はキリスト教にまつわる主要な人物たちを表していて、
中央にそびえ立つ塔はイエスを表す。これが完成すると、世界で最も高い教会建築になる。
イエスの塔を内部から見上げた写真がコレ。
曼荼羅のような光の渦になっていて、宇宙を感じる。
今回2000枚の写真を撮りまくったが、
その中で最も美しいシーンがこのイエスの塔だった。
* 気に入ったので、私のスマホの待受をこの写真にした。
教会の扉には、聖職者たちの名前が浮き彫りになっている。
JESUS(主:イエス)だけ 金文字だ。
教会建築と時間の感覚
フランスのノートルダム寺院は完成まで400年という時がかかり、バチカンのサン・ピエトロ寺院は500年の時がかかったという。 設計者も石工も、自分の仕事の完成形を見ることはないと思って仕事をしてきたはず。 今の自分の仕事が、将来の人類にとって価値あるものであると信じたからこそ、仕事を繋げてこれたのではないか。 人類は素晴らしい存在だと思う。
しかし、永遠に未完の建築と言われていた聖家族教会が、わずか150年で完成しようとしている。 この記事を見ているあなたも、人生の中で、完成形を見ることができるかもしれない。
ひょっとして、天国のガウディは、「おいおい そんなに急ぎなさるな」と思っているかもしれない。