観光客を引き付けるガウディ建築群
前回に引き続き、バルセロナのレポート第2弾です。
ガウディはグエル公園のデザインも手がけている。
公園なのに入場制限しなければならない場所は、世界で他にあるのだろうか?
人でごった返している。 有名なのは、カメレオンの造形のある広場の建築群。
ガウディは住宅も手掛けている。
カサ・バトリョと、カサ・ミラを見学することができた。
お金持ちのための高級マンションで、内部も執拗に造形が作り込まれている。
スペイン中から集められた腕の立つ家具職人や左官職人を総動員して、
この摩訶不思議な空間が作られた。
例えば、この階段のあの赤い壁の部分。
ぱっと見は石で作られていると思ったら、ベンガラ漆喰を磨き上げて、
最後に手で模様を描き込んでいることがわかった。
やばいぞこれ。やってみたい(笑
とにかく大変な手間がかかっている。
カサ・バトリョの見学時には日が暮れていてナイトツアーになったが、
より幻想的。見て飽きることがない。
ともかく、ガウディを堪能して陶酔感すら感じるほど。
ガウディは晩年、痴呆症になり、乞食同然の格好で街を徘徊し、路面電車に轢かれて亡くなった。死後4日間は、このオンボロの老人が、ガウディであることがわからなかったという。生前にこのマスクが残されていたので、ガウディと判明した。 とのこと
最後の階段スペースには、チェーンを何千とぶら下げて、
中東風の幕がデザインされていたが、
このデザインを担当したのが隈研吾氏だと説明があった。
氏はフランスなどの欧州でも大人気なようです。
歩いて楽しい街バルセロナ
スペイン、バルセロナは活気がある街で、地下鉄で移動中、
ラジカセを抱えたラッパーが乗り込んで、いきなりラップを披露した。
以前のスコットランドの街とは、石の色が違って明るいので、こうした路地も、良い味わいになって、個人的には大好きな光景。 路地全てに物語がある。
翌日は自由行動であるが、1日2万歩を超える強行軍で、
70歳を超えた西方師匠はかなり参ってきた。
心配なのでサポートも必要だ。
なるべく歩行が少なくなるルートで、
スペイン民族村とミロ美術館を見学することにした。
万博が遺産になる国、スペイン
かつて1929年、バルセロナで万博があった際に、
観光客へのために様々な施設が建設されて整備されていった。
政府館(国民宮殿)は、 博覧会のメイン施設で、
現在はカタルーニャ美術館として残り、
美術館を中心に当時の施設が残り、
今でも観光資源として人を寄せつけている。
さて、それでは2025年開催見込みの大阪万博は、未来に何を残せるのだろうか?
344億かけて作られるリングは仮設建築ですよね?
(写真:日経クロステックより転載)
ストックのヨーロッパと、
フローの日本の対比に泣けてくる。
日本は神道の国で、20年に一度建て替える伊勢神宮を頂点とし、
欧州は、500年かけて建造された、バチカンのサン・ピエトロ大聖堂が頂点である。
そのような関係で、日本は永遠に貧乏で、 住宅も安普請の新築病が治らないのか。
地盤の良さ、地震の少なさが最大の要因と思われているが、そうした合理的なものだけでもないものが大きく働いていすのではと思った。
世界3大建築家のミースの代表作である、バルセロナパビリオンも
このエリアにポツンと立っていた。
万博時のドイツ館の一部であったとのこと。 きれいだなと思ったら、一度再建されている。
建築の教科書では間違いなく登場する有名建築だが、
ガウディの建築に比べて、ミースは全く知名度は無いのか、
私と西方さんでほぼ貸し切り状態。
静かに鑑賞することができた。
グラスゴーを散策していた際にも、
これ どう見てもコルビュジェ・スタイルの当時のビルだよな~
という インターナショナル・スタイルのビルも廃墟化し、
建て替え準備がされていたりしていた。
建築歴史での輝く業績も、市民レベルでは誰も価値を見出さないのだろう。
これも ショックだった。
スペイン村も当時整備されたもの。
スペインの様々な地方にある建築様式の建物を、
ぎゅっと1つにまとめた建築のテーマパーク。
ここもあまり賑わってる様子はないが、写真で撮るとさすがに映える絵が撮れる。
こういう路地がそそられる・・・・・・
ちょうどハロウィンシーズンで、飾りがされていい感じに。
近くにピカソの美術館と、ピカソ美術館がある。
西方さんはミロの方が好きだとのことでミロ美術館を訪れる。
子供の童心のような気持ちで、自由に描かれた絵画やオブジェは、ほっこりした気持ちにさせられる。
バルセロナの観光は以上です。
ここからまた再び24時間以上かけて、日本へと戻ることになる。
お気づきかと思うが、食事の光景の写真がない。
しかし、何よりも旅を印象付ける主役の存在は食事であろう。
食に関しては、別に特集して取りまとめて、最後にご紹介しましょう。
次回、ファイナルです。