少し前にプライベートで仙台へ行く用事があったので、気になっていたところを見に行きました。
宮城県図書館
こちらは建築家の原広司による設計で、周辺が緑に囲まれた気持ちのいい図書館です。
上の写真は北側ですが、南側は自然の中に突如現れた宇宙船のような印象の建物です。
内部はガラス張りなので森の中にいるような感覚になります。
もとの地形を生かした広場
映画の図書館戦争で、戦いの撮影がされた場所らしいです。
訪れたのは11月初旬で、気温は少し肌寒いですが暖かい格好をして外にいると気持ちのいい季節でした。
この日は雨が降っていて、雨がポツポツと葉っぱにあたる音が本当に心地よく感じました。
友人との待ち合わせまで時間があったので階段に座り暫くのんびり過ごしました。
仙台メディアテーク
仙台といえば有名なこちらの建物。
構造とパッシブ設計が特徴の建物で、建築家伊藤豊雄によって手掛けられた複合施設です。
構造の特徴としては鉄骨のチューブとフラットスラブで構成されていて梁がありません。
また、チューブは階段や設備配管などとして利用されているようです。
もう一つの特徴は空調システムです。
ダブルスキン方式という方法で、建物の外側をガラスで覆って二重壁となっています。
簡単なスケッチですがこんな感じです。
夏は二重壁の上下を開放することで自然換気を行い熱を逃がし内部への侵入を防ぎます。
ブラインドや庇をつけてより効果的に日射遮蔽します。
冬は空気を閉じ込めて外皮性能を高め、輻射熱で室内を温めます。
建築の教科書ではよく目にしていましたが、実物を見るとより勉強になりました。
建物もガラスに覆われているので、室内にいても前面の通りと繫がりがありました。
宮城県美術館も行きたかったのですが休館日でしたのでまた行きたいと思います。