空間の質を左右する仕上げ素材
「胎内の家」では断熱・気密工事が完了し、仕上げ材の施工が始まりました。
今回床の仕上げ材に選択したのは「桧」。
杉より若干硬さのある足触りの良い素材で、水に強く、表情の美しい木です。
この木を特注で製材してもらい、
・節無し
・3m1本ものの無垢材
という大変良い状態で納品してもらいました。(条件を満たすため納品まで1か月以上かかりました。)
この材料を朝鮮張りという施工方法で、継ぎ目位置にもこだわって施工していきます。
フロア材は直接肌が触れるところであり、空間の中で大きな面積をしめることから大変重要な素材となります。
2階屋根なりの勾配天井には、桐の無垢材を張っています。
桐はとても柔らかい木で、調湿性に優れており優しい表情をしています。
9ミリ厚の材料ですので、調湿性を発揮するよう期待しています。
(表面だけ薄く無垢材を貼っている建材もあります。)
材料はきれいな直線ではなく、少しゆがんでいます。
それをきれいに施工できるよう、現場で大工さんがコンマ数ミリの精度で削って整えます。
よく吟味された素材と熟練の施工技術で、上質な空間を形作っていきます。
下屋根がかかりました
外部では下屋がかかり、建物の立ち姿が見えてきました。
広い敷地にふさわしい、低く堂々としたシルエットです。
下屋根は夏の日差しや冬の雪、雨などにたいして中間領域をつくり、
住まい手の生活を守ります。
下屋の下は外壁を漆喰で仕上げ、そのほかは杉板で仕上げる予定です。
仕上がりが楽しみです。
お家づくりの様子を私のインスタグラムでも発信しています。
tsuyoshi_yamadaaaで進捗状況の動画などもあげていますので、是非ご覧くださいませ。