「聖籠の家B」では、断熱・気密工事が進んでいます。
壁断熱・気密
外壁面の柱間には高性能グラスウールを充填しています。
配線確認が完了したため、これからシート塞ぎのうえ、壁ボード貼りが進んでいきます。
グラスウールのような多孔質材料は、断熱性だけでなく、遮音性にも少し効果があります。
これは室内で発生した音エネルギーが壁を透過する際に、断熱材との摩擦により熱エネルギーに変換され、グラスウールに吸収されるためです。
外壁面で余ってしまった断熱材は捨てずに、水廻りに面した内壁に有効活用することで、
居室への遮音も期待でき、産業廃棄物削減にも繋がります。
天井断熱・気密
天井にはセルロースファイバー240mmを充填しています。
こちらは大工さんではなく、吹き込み業者に依頼しています。
熱伝導抵抗は6.0(㎡・K)/ W に及びます。
下屋の下天井は240mmのセルロースファイバーを充填する空間を確保できないため、
ネオマフォームの60mmを2枚貼りして、120mmとしています。
熱伝導率の低いネオマフォームは、120mmという厚さでも
熱伝導抵抗は6.0(㎡・K)/ W を叩き出すことができる優れものです。
ただコストもかかるため、そのあたりも考慮して使い分ける必要があります。
壁付加断熱・防水
外では、造作FIXまわり以外の付加断熱(ミラフォーム50mm)と防水シート貼りが完了しています。
換気関係のスリーブは、外部器具が横一直線に並ぶように、高さを揃えています。
レンジフードは室内意匠の絡みもあって、あえて揃えてはいません。
また、軒天関係はWLEではなく黒塗装のため、いつもより落ち着いた印象があります。
来週から黒塗装の杉板外壁の施工も始まります。