優しい佇まいのZEH住宅「黒埼の家E」
優しい佇まいのZEH住宅「黒埼の家E」
設計/阿部誠治 監督/小林秀昭
- コンセプト
- 間口に対して奥行きが浅い南側道路60坪の敷地。軒を低く抑えているため街に対して優しい印象の佇まい。
量産ハウスメーカーのZEHとは一線を画す「かっこいいZEHシリーズ」。屋根には太陽光パネルを7kw搭載。国認定のZEHになっている。
- 外観
- 南側は軒を低くして優しい印象に。ガルバリウムと杉板、そとん壁を使い分けている。
袖壁と、外壁の色使いで彫の深い表情にしている。二階の一段と奥まった場所は外物干しのスペースになっている。一階部分をそとん壁で仕上げ軽やかな印象に。屋根勾配は2.5寸。
- 内観
- 意識的に溜まりをつくるようなプランニング。1.5間の開口部の中央に柱を落とすことで樹脂の存在を消しつつ構造負担をすくなくしている。一段下がった畳コーナーは、囲まれ感があり居心地が良い。床下今回、エアコンは窓台に埋め込んだ。エアコン脇は引出し収納になっている。
2階は簀の子ブリッジと吹き抜けが子供部屋と寝室のバッファとなる。寝室は開口部を絞り、暗めのクロスで落ち着きを。吊収納で天井が低くしている。
- 外構
- 奥行きの浅い敷地形状のため、道路とのセットバックがあまりとれない。硬いコンクリートの塀で遮蔽度を高めつつ、優しい印象になるように杉板型枠を使用している。落葉樹のゲートでアプローチを彩る。アプローチは大谷石を敷きならべている。