セミ・デタッチド・ハウス「太平の家A&B」
セミ・デタッチド・ハウス
設計/川﨑 監督/小林秀昭
- コンセプト
- 英国にはセミ・デタッチド・ハウスという2軒棟割りの建物が多く建つ。本計画はその日本版である。兄弟が実家の跡地に、それぞれ家を建てようとの計画。別棟にすると日射などの条件が大きく変わり敷地も有効には使えない。セミ方式により、美しいファサードと、建築費と温熱とで合理的になり、兄弟の条件も不公平が少なくすることができた。
区分登記してあるので、後々に売ることも容易である。
- 外観
- 手前に4台分の駐車スペースを設け、建物はセットバック。2階はGLで、1階は杉板外壁着色で仕上げているが、1階部分の再塗装は足場が不要でメンテナンス性が良い。玄関真正面をルーバーで緩衝させていて、樹木でさらにあいまいにする。
- 内部空間
- 2階は日射と眺望のよいきもちよいLDK。2階リビングを生かしてロフトとつながっているつくり。
A棟は黒味が混じる田舎風メープルの床、鍛冶屋に作らせたアイアンのはしごと手すりがマッチしたややフェミニンな印象。
B棟はうって変わって「山小屋風」なワイルドで男っぽい空間。こちらは床はオーク、天井はラワンべニアのオイル仕上げ。