タテのつながり、ヨコの広がり「花園の家」
タテのつながり、ヨコの広がり
設計:阿部誠治
監督:石川敬
- コンセプト
- 建築に造詣の深いお施主が望まれたのは、洗練された自然素材の扱い。
外部・内部共に配色を重視し、自然素材を用いることでなりがちな「素朴」「あたたかみのある」イメージとは一線を画すよう考慮しました。
- 外観
- 外観は、雪深さに備えた切妻屋根に、下屋のついた豪雪地に最適な形状。
植栽の緑の映える、白いガルバリウムの外壁と灰色塗装された杉板仕上げ組み合わせです。
北東角地であるため、北側に家を寄せて配置し、南側からの日射を最大限確保することとしました。
北面、東西面の開口部を極力絞り、南側に開口を集めることで、大開口とすることでプライバシーは守りつつ、明るい空間となっています。
- 内観
- 内部での見どころは、スキップフロアと南面大開口のよどみのない動線計画とシークエンス。
建具、キッチン、階段等をチーク色で塗装し、建具枠や巾木などは白で塗装し、無垢の表情はそのままに、着色することで濃淡がはっきりした空間となりました。
また、リビングから吹き抜け、私室へと抜ける視線が広がりを感じさせ、書斎から外を眺めれば、街路に沿って視線が抜けつつ、奥に見える越後山脈を見ながら、四季を感じ、物思いにふける・・・
それぞれの空間に区切りはあるものの、視線が通る箇所が多くあるので、延床面積以上の広さが感じられる家となっています。
- 性能
- 耐震等級 2以上
Q値 0.98
UA値 0.33
暖房負荷 30.3
冷房負荷 13.3
空調方式 床下エアコン+吹き抜け