山麓で景色に溶け込む「秋葉の家」
山麓で景色に溶け込む
設計:阿部 誠治
監督:波潟 靖
- コンセプト
- 住宅街から少し離れたこの地域でのランドマークである山の麓、市民の憩いの場として親しまれる公園に隣接した立地である。
何より重要視したのはこの景観に違和感なく溶け込むこと。
恰も以前からそこに存在し、違和感なく景観の一部として佇むよう配慮した。
- 外観
- ファサード二方面は杉板とそとん壁で構成されている。
杉板はウッドロングエコを塗装し古材感を演出した。
駐車スペースや玄関までのアプローチには自然石を敷き均し、また、傾斜地であるために基礎の一部が深基礎となっているが、天端の高さを下げるなどしてコンクリートの存在をなるべく抑えるよう意識した。
- 内観
- 南側の道路面に大開口サッシを配置し、庭を介して公園を望めるようにしたが、外部からの視線を和らげる為に大和張りのフェンスを設けた。
二階のスタディスペースでは窓越しに季節によって移り変わる公園の緑地を見渡すピクチャーウインドウとした。
また、寝室の天井はRにして桐ベニヤを貼り、落ち着きと柔らかさを演出している。
- 性能
- 長期優良住宅
耐震等級 2以上
Q値 0.85
UA値 0.31
暖房負荷 28.1
冷房負荷 10.4
空調方式 階間エアコン