地域にとけこむ「五泉の家B」
地域にとけこむ
設計:山田 剛
監督:石川 敬
- コンセプト
- 五泉市にある古くからの農村集落。集落の屋根は地産の安田瓦で葺かれ、地域としてまとまった景観を形成している。実家所有の農地を宅地に転用し、集落の地域性に配慮した建築計画とした。
- 外観
- 外形は切妻の大屋根とし、地産である安田瓦葺きとした。
北側に位置する早出川より強風が吹きつける立地であるため、屋根を川側に向かって下げることで強風に配慮した。
外壁は杉板の縦張りとし、農村集落の景観に溶け込むよう計画した。
- 内部空間
- 1階は、大屋根の1.5階部分を主室上の吹抜けとし、開放的で変化に富んだ空間とした。南に面した主室には、約4間巾の大開口を設けた。縁側を介して庭とつなげることで、主室に解放感と眺望、日射取得を図りつつ外部と一体的に利用できる計画とした。また、浴室→脱衣室→洗面→ウォークインクローゼット→洗濯室と動線をつなげることで、水回りの動線に配慮した。家の中央部に配置したキッチンは、2階床を透明なパネルで仕上げることで、十分な採光を確保した。
2階は、吹き抜けを介して主室とつながり、家族の気配を感じながら生活できる計画とした。広くとったフリースペースには梁を現し、遊具などを設置し遊べるようにした。
- 性能
- 性能向上計画認定
耐震等級 2以上
Q値 0.95
UA値 0.33
暖房負荷 21.5
冷房負荷 11.5
空調方式 床下+階間エアコン