白の家

設計：阿部　誠治
監督：小林　秀昭

設計コンセプト

省エネルギー、高耐久、省コスト、ZEHなどの複合的な条件を満たすこと、建主のキャラクターと土地の条件を最大限に生かせるよう設計しました。多人数でのホームパーティが催せるようなおおらかなワンルーム空間を目指すとともに、窓辺や家の中央部など居心地の異なる居場所を生み出せるように工夫しました。

外観

白いガルバリウム鋼板と玄関廻りには杉板の自然な色合いを組み合わせた。ガルバリウムの発錆を抑える工夫として軒の出をなくして、雨が流れやすいようにデザインした。玄関部は軒樋を設けているがディテールを工夫して目立たないようにしている。南側は日射遮蔽のための軒をしっかりと設け、杉板の外壁としている。

内部空間

閉ざされた正面の外観とは一変してワンルームの広々とした室内になっている。素直な構造計画が視覚的に伝わるよう、大黒柱2本と床を支える梁や床の合板をそのままみせる直截的な表現とした。窓辺にはたっぷりとした奥行きを持ったベンチが供えられ居場所をつくりだした。ベンチの段差はそのまま階段につながるようにし一体的に処理している。オープンなキッチンスタイルとテーマカラーのレンガ色を随所に盛り込んだ。
2階は吹き抜けに面したスタディスペース、通り抜けられるウォークインクローゼットなどシンプルでありながら楽しい空間が出来上がりました。

規模・構造

敷地面積：113.88坪
延床面積：32.57坪
木造在来工法　2階建て

性能

PV住宅
耐震等級　2以上
Q値　1.01
UA値　0.37
暖房負荷　26.8
冷房負荷　13.0
空調方式　床下エアコン＋吹き抜け

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