光を囲いこむ吹き抜けダイニング

設計：新田見　彩夏
監督：波潟　靖

コンセプト

それぞれ異なった趣味を持つご家族が、同じ空間で過ごせるよう　一つの空間でそれぞれの居場所を確保できるように設計しました。
高いところが苦手な建て主さんのためリビングにある階段はスリット階段とせずに本棚とし、安定感がありつつ存在感もあるリビング階段となるように計画。
また、吹抜けでつながる寝室の腰壁も普段より高く設置し、居間とのつながりを確保しました。

外観

北側は外壁に合わせて窓を水平の横長としてシンプルな外観で、反対に南側は大きな開口で堂々とした印象の外観となっています。
かわいい外観がお好みであった建て主さんのご要望で杉板はベージュ系のグレーで塗装し、そとん壁と組み合わせてやさしいデザインとなっています。
南側のダイニングにある大開口は冬は日射を採り、夏は遮蔽するため外付けブランドを採用しています。

内部空間

当初はダイニング部分は下屋でしたが、建て主さんより吹抜けが欲しいというご要望があり吹抜けダイニングとしました。
平天井となっているリビングがよりダイニングの開放感を引き立たせます。
リビングの開口部はカーテンですがレールが隠れるように天井を掘り込みすっきりと見えるようにデザインしました。
また、玄関の隣には土間の玄関収納があり脱衣場へとつながる動線となっており、汚れていてもリビングを通らずに済むよう計画しました。

規模・構造

敷地面積：98.25坪
延床面積：32.37坪
木造在来工法　2階建て

性能

耐震等級　2以上
Q値　1.16
UA値　0.37
暖房負荷　31.2
冷房負荷　13.6
空調方式　床下＋階間エアコン

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