設計：阿部　誠治　監督：小林　秀昭／大越　志乃

コンセプト

南北に長い75坪の敷地にゆったりと佇む高性能住宅をつくりました。玄関から地続きの「土間サロン」を設けることで気軽に来客を招き入れることができます。玄関、土間サロン、中央部の吹き抜けなどシークエンスを意識しながら空間を組み立てました。

外観

切妻屋根の中央部に特徴的な大窓を設けています。
1階部分はそとん壁、2階部分は杉板縦張りのウッドロングエコ塗装で仕上げました。
大きな下屋根部分がポーチとなっており、1坪分の外物置を併設してあります。
アプローチは楽し気な雰囲気となるようにアンティークレンガを敷設し、下草にはオタフクナンテンなど彩りの鮮やかな植栽を施しています。

内観

南面する3間分の大開口には障子を設け、それ以外の窓は整理することで漆喰で塗りこめられた美しい壁面と天井面を表現しました。
フラットな天井の中央部には吹き抜けと一体になった階段を設けることで閉塞感を解消しています。
台所はⅡ型の配置でアイランド部はチーク製のカウンタートップで設えました。位置関係は土間サロンへの給仕がしやすく、パントリー、外物置へと淀みなくつながります。
階段のR形状の壁は昇降方向への意識の誘導としての視覚効果だけでなくダクトスペースとしても活用しています。
階段を上がりきるとすぐに、明るく空間ボリュームが大きい脱衣所があります。クローゼット、寝室に隣接し実用性も高い間取りとなっています。

規模・構造

敷地面積　75坪
延床面積　38坪
木造在来工法　2階建て

性能

耐震等級２　以上
Q値：0.83 [W/㎡K]　
Ua値：0.3 [W/㎡K]　
暖房負荷：16.9[kWh/㎡]
冷房負荷：13.3 [kWh/㎡]
空調計画：床下エアコン+吹抜エアコン

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