Long wall nook「柳沢の家B」
設計:阿部 誠治 監督:波潟 靖
- コンセプト
- 見晴らしの良い小高い敷地に30坪のコンパクトな住宅を計画しました。省コストを実現するために3間×5間の総二階がベースです。独特な敷地形状を生かすため切土は最小限にし、スロープ状のランドスケープはグランドカバーで被覆しました。見晴らしのよい西側に大きく開くつくりとし、室内から屋外まで延伸させた白く長い壁が内・外との境界を消し去り渾然一体となるよう工夫しています。玄関までのゆったりとしたアプローチ、さらにその先には大きな中間領域があります。
- 外観
- 3間×5間の総二階のボックスに大きな下屋がとりつく形状。横長な形態を強調するため杉板の鎧張りとし、一階部分は白壁にしています。
- 内観
- 間仕切りを排除したワンルーム空間です。玄関と階段を緩やかにつなげることで狭さを感じないよう配慮しています。視線の抜けや高低差の強調など視覚効果を最大限に生かしながら各部を構成しました。こだわりのL型の壁付キッチンはオリジナルで製作したため質感がよく実用性も高く仕上がりました。ヌックや畳のホールなど暮らしが楽しくなるような仕掛けがそこここに点在しています。
- 規模・構造
- 敷地面積:134坪
延床面積:29.7坪
木造在来工法 2階建て
- 性能
- 耐震等級2以上
Q値:1.13[W/㎡K]
Ua値:0.43[W/㎡K]
暖房負荷:36.0[kWh/㎡]
冷房負荷:12.0[kWh/㎡]
空調計画:床下エアコン+2Fホールエアコン