北入りのスタンダードハウス「紫竹の家A」
北入りのスタンダードハウス
設計/maヤマシタマコト 設計補佐/小林紘大 監督/波潟靖
- コンセプト
- 新潟市東区の住宅地にある北側道路のほぼ正方形の58坪の敷地である。
二台分の駐車スペースをどのように取るかが問題となり、ここでは充分な接道長さと接道している道の状況などから、あえて通りに面して縦列に駐車することを提案した。
また通りに面した北側の外観を整えることに留意した。
- 外観
- 外壁は杉板縦張り押縁とした。
北側が正面になるために、小窓のレイアウトの調整、エアコン室外機の隠ぺい、外物置を建築と一体化することでデザイン上、破綻のないよう計画した。
玄関ポーチ部分は屋根を低く広くし、駐輪場を兼ねる。
- 内部空間
- 居間、食堂、台所は21帖ほどの一体空間であり、リビング収納、本棚、テレビボード、床下暖房、書斎机はすべて一体でデザインされている。食堂上部は吹抜けになっており、施主持込みの大型のヤコブソンランプが空間の質を高める。
庭に面した開口部には障子のほか、簾戸が用意されており、全ては壁に引き込めるようになっている。
キッチンはナラの突板で製作した二型のオリジナル。ドイツ製の食洗機もアイランド部分に仕込まれている。
水廻りは西の隣地側に寄せて並べ、それぞれの建具を開放することで北から南へ抜ける風の通り道を確保している。
- 外構
- 東西の隣地の庭と一体になっている。設けたウッドデッキとつながり、開けた印象の庭である。
- 構造・規模
- 敷地面積 約192㎡
延床面積 117.05㎡
木造在来工法 二階建て