豪雪地のベーシックハウス「江陽の家」
設計:阿部 誠治 監督:波潟 靖
- コンセプト
- 豪雪地長岡での新築計画です。敷地は70坪の西側道路で高さ制限がかかるエリアのため、一定程度の外観の統一性が担保された良好な居住環境です。隣家の影響を考慮しながら豊富な日射取得が可能となるように中央部に大きな吹き抜けを設けています。
駐車場と住宅との間にコンパクトな庭を設けることでリビング回りのプライバシーを確保し落ち着きのある室内環境を実現しました。
- 外観
- グレーテイストの優しい色味の杉板外壁と玄関回りにはそとん壁を使用しています。
高さ制限から導かれる素直な外観と豪雪地の暮らしには欠かせないゆったりとしたポーチを設けています。
部分的に凹んだ1・2階部分には中間領域があり、リビングと寝室から外につながるれるような工夫をしています。
- 内観
- 1階南面は隣家が建て混み日射取得が期待できないため極力開口部を設けず、東西に大きく開口することで筒状の空間が強調されるようにしています。開口部は開閉個所を限定することで眺望と断熱気密性能が高くなるように配慮しました。
建物中央部に大きな吹き抜けを設け日射取得と空気循環が促される作りとし豪雪地の冬でも明るく暖かに暮らせるように工夫しました。
- 規模・構造
- 敷地面積:西側道路70坪
延床面積:32坪
木造在来工法 2階建
- 性能
- 耐震等級2以上
Q値:0.89[W/㎡K]
Ua値:0.29[W/㎡K]
暖房負荷:24.1[kWh/㎡]
冷房負荷:14.7[kWh/㎡]
空調計画:床下エアコン+2Fホールエアコン