水田を臨む大屋根のエコハウス「横越の家C」
設計:阿部 誠治/監督:波潟 靖
- コンセプト
- 田園に隣接する農家集落内での建て替え計画。
西側の良好な環境を取り込みつつ、南側はプライバシーを確保しながら開くことにした。
平面的な凹凸を活かしてそれぞれの場所性と中間領域が生まれるようにプランニングした。
大屋根形状を活かしたリビングと緩やかにつながるダイニングスペース。
1階にLDK、水回り、書斎を確保しながらもコンパクトになるように工夫した。
- 外観
- 1階部分を大きくとった大屋根の形状。道路側は平入り形状で2階のバルコニー部分が窪むことで表情となっている。
外壁は杉板とガルバリウム鋼板を用いて上下で張り分けている。
造園業を営んでいた実家から自然石を持込みアプローチとして転用している。
十分な広さの庭をDIYで少しずつ植栽しながら緑があふれるように作り上げていきます。
- 内観
- リビングは大きな吹き抜けをもつワンルーム空間。
マガジンラックを組み込んだこだわりの対面キッチンの正面には優しい円形テーブルのダイニングを配した。
ダイニング部分は腰高の窓を連続的に設けることで日射を得ながら隣家の視線が気にならないように配慮した。
リビングは大屋根の形状を活かしたワンルーム空間となっており広がりのある気持ちの良い場所です。
西側に広がる田園風景を取り込むために大きな開口部を設けつつ、遮蔽装置としてアウターシェードを設けています。
室内側はバーチカルブラインドとすることで和風の雰囲気にならないようにしました。
- 規模・構造
- 敷地面積:180坪
延床面積:31.5坪
木造在来工法 2階建
- 性能
- 耐震等級 2以上
Q値:1.1[W/㎡K]
Ua値:0.38[W/㎡K]
暖房負荷:31.3[kWh/㎡]
冷房負荷:15.5[kWh/㎡]
空調計画:床下エアコン+吹き抜け