霊峰の麓にたたずむ「弥彦の家C」
設計:山田 剛/監督:刈谷 裕樹
- コンセプト
- 弥彦山を望む広い変形敷地。門前町の風情を感じながら、霊峰のふもとに静かにたたずむ住宅となるよう設計しました。
- 外観
- 周辺環境となじむよう、下屋をとりまわして建物の重心が低くなるよう計画しました。古くからの建物が周辺にある中で、自然になじんでいます。
下屋の外壁はウッドロングエコ塗装の杉板仕上げ。
昔から使われている素材は、歴史ある街によくなじみます。
変形地の南側に広い庭スペースをとり、下屋をかけウッドデッキを設けることで、交通量の多い道路にたいして中間領域を設けました。お庭の成長とともに、プライバシーを高めながら豊かな環境をとりこむようになっています。
- 内観
- 南側に大きな吹抜けと大開口をとりました。道路からの視線を気にすることなく大きく外に開き、解放感と日射を得ることができます。
階段とセットで計画された吹抜けは、このお家で最もドラマチックな場所です。陽の変化に伴い、美しい光の模様を内壁に描きます。
明るく開放的な吹抜け周りと対照的に、玄関から主室にかけては明るさをおさえ陰影を感じる仕上げとしています。
メリハリのある空間構成は、静けさも明るさも心地よく感じながら生活することができます。
- 規模・構造
- 敷地面積:528.58㎡(159.58坪)
延床面積:107.05㎡(32.32坪)
木造在来工法 2階建
- 性能
- 耐震等級2以上
Q値:1.00[W/㎡K]
Ua値:0.35[W/㎡K]
暖房負荷:28.0[kWh/㎡]
冷房負荷:9.1[kWh/㎡]
空調計画:2階壁掛けエアコン冷房+床下エアコン暖房