光ふりそそぐ内土間の家「上新栄町の家C」
設計:山田 剛/監督:塩谷 栄一
- コンセプト
- 北・東が道路と接する40坪弱の敷地。南・西側には隣家が建っています。
日射を得づらい敷地条件の中で最大限南の日射を取り込みつつ、庭をシェアすることで開放的な住宅となるよう設計しました。
- 外観
- ご兄弟で隣同士に建てた住宅。それぞれの関連性を感じさせつつも、個性の違いを感じさせる外観としました。
ファサード2階部分はそとん壁仕上げとし、チーク色の木枠窓をアクセントに。
ファサード1階部分は杉板仕上げとし、自然素材の素材感を楽しめる仕上げです。
北側道路に面しては、屋根と一体でガルバリウム鋼板仕上げとし、居住者のプライバシーを守る外観としました。
住宅間を共有の庭として計画することで、十分な広さと立体的で楽しいスペースを確保しました。
- 内観
- 光を求めてお家の角に設けた大きな吹抜けは、十分な日射と解放感をもたらします。
吹抜けから得た日射熱は、1階の土間床に蓄えられ時間をかけてやわらかく放熱することで快適な室内環境を実現。
1階の床は玄関ポーチから続く一体的な土間仕上げ。主室外部に設けた土間デッキまで連続することで、室内に統一感のある広がりを感じさせます。
2階では吹抜けに面してランドリースペースが計画されており、室内干しとしても機能します。
2階の天井は構造をそのまま仕上げに。合理的なつくりとしながらも、素朴な木の素材感を楽しめます。
- 規模・構造
- 敷地面積:142.38㎡(42.98坪)
延床面積:96.88㎡(29.25坪)
木造在来工法 2階建
- 性能
- 耐震等級2以上
Q値:1.04[W/㎡K]
Ua値:0.38[W/㎡K]
暖房負荷:20.5[kWh/㎡]
冷房負荷:11.5[kWh/㎡]
空調計画:床下エアコン暖房+2Fホールエアコン冷房