水平テラスと垂直テラス、2つのテラスをもつ家「青山新町のリノベ」
設計:塩谷 英一 監督:山田 剛 棟梁:中村 弥(社員大工)
- コンセプト
- 大手ハウスメーカーのツーバイフォー工法(枠組壁工法)により建てられた築23年の家のリノベーションです。ツーバイフォー工法特有の制限(建物の外形だけでなく、構造間仕切り壁、窓の位置、開口部の垂れ壁を変えられないなど)の中で、より豊かな暮らしの実現を試みました。この家は「水平テラス」と「垂直テラス」の二つのテラスをもちます。水平テラスは、室内、土間、庭、道、公園へと低く視線が抜け、町並みと一体化するテラス。垂直テラスは、もともと室内であった吹抜け空間を半屋外にし、井戸のように光が入るテラス。2つのテラスによって屋外を家の中に引込み、家の中に2種類の外をつくりました。
- 外観
- もともとの洋風の外観を一新しました。外形を変えることなく、ファサードの素材に杉板、そとん壁、木製建具といった自然素材を用いつつ、現代的な外観にまとめ直しました。町並みに配慮し、道に対して閉鎖的であった庭の塀を取り払い、庭を道に開放し、目の前の公園と連続性をもたせました。外観の自然素材が庭や公園の緑に寄り添った様子が、町の人たちにとっても楽しいものとなることを期待しました。
- 内観
- 水平テラスにはリビングを隣接させ、テラスの土間と連続させて内土間をつくりました(愛犬の居場所になることを期待しました)。垂直テラスにはダイニングを隣接させてウッドデッキとし、ダイニングのフローリング床と一体化させました(外のダイニングになることを期待しました)。
壁と天井はDIYによる左官仕上げ(ワラスサ入りの白の珪藻土仕上げ)です。大面積を施主が(林くんと共に)爽やかな笑顔で塗り切りました。自然素材の左官仕上げにより、室内空間がぐっと豊かになりました。
- 規模
- 敷地面積:83.83坪
延床面積:50.39坪(改修前 54.64坪)
構造:ツーバイフォー工法 2階建て
- 性能
- Q値:0.70 [W/㎡K]
Ua値:0.26[W/㎡K]
暖房負荷:13.1[kWh/㎡]
冷房負荷:10.6 [kWh/㎡]
空調計画:壁掛けエアコン暖房+壁掛けエアコン冷房方式