五頭連邦のダイナミックビュー「神山の家B」
五頭連邦のダイナミックビュー
設計/maヤマシタマコト 監督/小林秀昭
- コンセプト
- 敷地は阿賀野市郊外、田園地域の集落の隅にあり、眼前には水田が広がり、遠く五頭連峰を望むことが出来る。周囲の家々も多くは農家で、古い屋敷林などもあり、緑豊かな場所だ。
ゆるやかにくの字に折れ曲がる角地の不整形な敷地に、周囲の緑と遠い景色を取り込む明るい家を目指した。
- 外観
- 豪雪地帯であるため、主屋部分は片流れ屋根としている。主屋からのびた下屋部分は玄関と外収納を含むポーチで、寄せ棟の屋根をかけた。西陽のあたる面のみをガルバリウム鋼板とし、他の面は杉板とした。
建物を囲むように道が付き、どの面からみても破綻のないよう配慮したが、結果、見る角度によって印象の異なる家となった。
- 内部空間
- 低く抑えられた寄せ棟屋根に覆われたポーチは充分な広さがあり、駐輪スペースや物置も備えている。
玄関はその中心に備えられた収納で裏動線と分かれて、充分な収納スペースを確保した。
主室には南面に大きな窓をとり、美しい水田と五頭連峰を存分に楽しめる。また東側には隣家の庭の豊かな緑があり、少々欲張ってこれを取り入れるためにこれに対面する位置に吹抜けと開口を設けている。ここはダイニングであり、緑に囲まれながら朝食をとる家族の姿を想像しながら設計した。
二階は個室と水廻りで、浴室からは雄大な長めを存分に楽しむことができる。