むくりの平屋「保内の家」
むくりの平屋
設計/川﨑雄介 監督/波潟靖
- コンセプト
- 老いてきた両親のために子供が建ててあげたという親孝行な計画です。コンパクトで手の届く平屋で冬にも快適な床下暖房がヒートショックを押さえて、より長生きしてくださることでしょう。
- 外観
- 妻入り玄関で平屋であるが、子供らが泊りに来た時のために小屋裏部屋を設けてある。玄関はお年寄りにもなじみ深い引戸に。屋根形状としては、お寺は「反り」その反対のふっくらとした「むくり」を1/100でほどこした。そのおかげでどことなくかやぶき屋根の家のフォルムのように親しみやすくなった。
- 内部空間
- 主室に入ると緑が飛び込んでくる。既存の庭を景色として十分に取り込んでいる。間の感覚は昔ながらの「田の字プラン」。障子は「内野の家B」と同様の縦の割り付けで間接光で優しい空間になる。寝室には、ご両親からのご要望として地袋付の出窓を設けた。こちらも裏の家の庭が借景になっている。
- 規模
- 延床面積:23.12坪